ブログ セキュリティ IDE、そしてWeb IDEとは
公開:June 3, 2025
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IDE、そしてWeb IDEとは

Web IDE や IDE の知識を身に付け、統合開発環境ツール使用時や、開発自体に生かしましょう。

ide

Web IDEとは、クラウドベースで機能する、Webブラウザ上でソースのコミットまで行える高度なIDEです。では、IDEとは? Web IDEやIDEを知らなかった人にもわかりやすいように、その仕組みや概要を、ここで簡単に説明します。

目次

  • IDE(統合開発環境)とは
  • IDEの主な特徴
  • IDEの仕組み
  • IDEの種類
  • IDEを使うメリット
  • IDEの例
  • Web IDEとは
  • IDEのFAQ(よくある質問)

IDE(統合開発環境)とは

IDEはIntegrated Development Environmentの略で、日本語では「統合開発環境」と訳されます。IDEは、開発者がソフトウェアのコードを開発する際に必要なソフトウェアをひとつにまとめ、単一の画面で操作できるようにしたものです。

プログラミングには次のようなプログラムが必要になります。

  • テキストエディタ:ソースコードを記述
  • コンパイラー:ソースコードからオブジェクトコードを生成
  • リンカー:ターゲットとなるCPU用に実行コードを生成
  • デバッガー:作成したプログラムのバグ検出に使用
  • コードのバージョン管理:ほとんどのIDEはシームレスにバージョン管理システムを統合
  • 自動化ビルド:ビルドプロセスを自動化

IDEがなかった時代は、これら一つひとつを手作業で統合しなければなりませんでした。しかし、現在ではすべてがIDEツールに統合されているため、IDEをインストールするか、Web IDEにアクセスすれば、開発環境が瞬時に整います。ほとんどのIDEには、ソースコードを自動的に書いたり、編集したりするための機能が含まれています。そのため、コード開発を効率的に行うことが可能になります。

IDEの主な特徴

IDEはこれまで、パソコンにインストールして使用するものが主流でしたが、現在はWeb IDEなど、クラウドベースのものが増えてきています。GitLabのWeb IDEも、Webブラウザにアクセスできれば、簡単に開発ができるため、複数の開発者で開発環境を共有することが可能です。

統合開発環境(IDE)の特徴は、次のとおりです。

  1. 時間の節約:上述のように、各種プログラムがひとつのプラットフォーム上に統合されているため、ソフトウェア開発にかかる時間が短縮できます。
  2. チームでの開発の効率化:バージョン管理やソースコードの管理など、引き継ぎにかかる手間が省け、ミスが予防できます。
  3. ヒューマンエラーの防止:IDEのエディタには入力サポート機能があり、コンパイラにはシンタックスチェック、つまり構文の間違いチェック機能があります。こういった機能はヒューマンエラーを防止してくれます。

IDEの仕組み

IDEとは、ソフトウェアの開発で使用するさまざまなソフトウェアを支援ツールと合わせてまとめ、統合開発環境として使えるようにしたものです。

IDEの種類

IDEには、さまざまな種類があります。用途や目的、プログラミング言語、ターゲットとする OS や動作環境によって、選ぶポイントがあります。何を作るのか、どういうソフトウェアやアプリケーションを開発するのかによっても、最適 IDEは変わります。どのIDEを選ぶかによって、できることが異なるからです。しかし、異なるIDEで共通してできることは、次のようなものです。

  • ソースファイルの構成管理
  • ビルドの自動実行
  • デバッグ

また、たとえば、プログラミング言語には Java、Swift、C++、C#、UnityやPythonなどがあるため、コードを書く言語に対応しているIDEを選ぶべきでしょう。IDEの種類としては:

  • 多言語対応IDE
  • モバイル開発用IDE
  • WebまたはクラウドベースのIDE
  • 単言語のIDE

などがあります。

また、IDEにはダウンロードして使うものと、クラウドで使用するもの、たとえばWeb IDEなどがあります。クラウドベースのものは、複数の開発者の間で開発環境が共有できるため、各々のチームメンバーの環境設定の違いは問題になりません。また、ビルドの際はCPUの速度低下により時間がかかるものですが、クラウドIDEでは速度低下は発生しません。ソースコード開発は、Gitなどと連携すれば、チーム間での共有も行えます。

IDEを使うメリット

IDE、統合開発環境を使うメリットは、一言で言うなら「開発の効率化」です。「IDEとは」で記述したように、IDEにはテキストエディタ、コンパイル、デバッグなどの機能がすべて統合されています。そのため、コード開発の効率化が図れます。

IDEを使うと、環境設定を行う手間が省けますが、逆に、IDEを使わないと、各種ツールを設定しなければならず、時間がかかります。また、IDEはインストール後すぐ使えるため、プログラミングの初心者にもお勧めできます。

IDEの例

IDE、統合開発環境にはたくさんの種類があります。現在よく使われているIDEのうち、例を 5 つ挙げます。

● Visual Studio/Visual Studio Code – Microsoftが開発。市場でとくに人気がある

● IntelliJ IDEA – JetBrains が開発した、多言語対応型IDE

● Vim - Bram Moolenaar氏が開発した軽量のテキストエディタでIDEとして使用可

● Eclipse – IBMが開発した、オープンソースのIDE

● Jupyter Notebook – Pythonの実行環境をもつ、ブラウザベースのIDE

Web IDEとは

Web IDEとは、前述のように、WebベースのIDEで、WebブラウザさえあればアクセスできるIDEを意味します。個々に IDE を利用するのではなく、利用者はみな、ブラウザを介してIDEにアクセスするため、各種設定のわずらわしさから解放されます。

GitLab Web IDEを使うメリット

GitLabには、クラウドベースの、オンラインWeb IDE(英語版)があります。Web IDEは、コミットのステージング機能を備えた高度なエディタです。Web IDEを使うと、GitLab UIから直接複数のファイルに変更を加えることができます。

  • フレキシブルでカスタム化可能なインターフェース
  • パネルは折りたたみ可能で、テーマもカスタム化可能
  • コンテキストアクションとドラッグ&ドロップサポート
  • 開いているファイル全部を一度に検索・置換
  • GitLab UIから直接ブラウザで開けるため、クイックなコード修正などに便利

IDEのFAQ(よくある質問)

Q: IDE(統合開発環境)を使う理由は何ですか。

A: IDEはソフトウェア開発環境の一部を構成しています。よく設計されたIDEを使うと、ソフトウェア開発が大幅に効率化できます。

Q: IDEの3つの主要コンポーネントは何ですか。

A: コードエディタ、コンパイラ、デバッガーが三大コンポーネントです。

Q: IDEのインストール、設定方法は?

A: ニーズに合ったIDEを選び、最新バージョンを公式サイトから入手してインストールします。ほとんどのIDEで、各種設定は使用環境に合わせてカスタマイズ可能です。

GitLab Web IDEを使ってみる

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監修:知念 梨果 @rikachinen
(GitLab合同会社 カスタマーサクセス本部 カスタマーサクセスエンジニア)

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