更新日:2026年5月12日

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GitLab 18.11:CI エキスパートとデータ分析AIエージェントで開発ギャップを解消

GitLab 18.11で新たに追加されたGitLab Duo Agent Platformの2つの基本エージェントを使って、CIのセットアップとソフトウェア開発ライフサイクルデータのクエリを実行できます。

AIが生成するコードは、それを取り巻く仕組みが追いつけないほどのスピードで増え続けています。コードが増えれば、レビュー待ちのマージリクエストが積み上がり、設定すべきパイプラインが増え、デリバリーの状況について誰も答える時間がないまま疑問だけが蓄積されていきます。 そして、現在チームが使っているほとんどのツールは、このペースに対応できるように設計されていません。

GitLab 18.11では、AIがほとんど手をつけてこなかった開発ライフサイクルならではのこうしたギャップに対処するため、Duo Agent Platform向けの2つの新しい基本エージェントを追加しました。

  • CIエキスパートエージェント(ベータ版)は、コードを書き終えてから実際にパイプラインを実行するまでの間に生じるギャップを解消します。
  • データ分析エージェント(一般提供開始)は、コードをリリースした後、そのデリバリーの実態を把握しようとする際に生じるギャップを解消します。

これらは、汎用アシスタントでは解決できない課題領域です。GitLabの外で動くツールでも、YAMLファイルを生成したり質問に答えたりすることはできます。しかし、そうしたツールには、これまでのパイプラインのパフォーマンス、障害が集中する箇所、実際のMRサイクルタイムといったコンテキスト情報がありません。コンテキストはGitLabの中にあり、今回追加されるエージェントも同じGitLabの中にあります。

CIエキスパートエージェントで素早くCIをセットアップ

AIによってコードを書くこと自体はこれまでになく簡単になりました。しかし、そのコードを実際に実行するパイプラインに乗せるまでのプロセスは、多くのチームにとって数日、あるいは数週間後の課題として残ったまま、場合によっては永遠に後回しにされています。空白のページという問題は、エディターの中にはもうありません。今や .gitlab-ci.yml の中にあります。

CI設定の経験がない開発者は、YAMLでの言語検出の書き方も、適切なテストコマンドの指定方法も、プッシュ前に結果を検証する手順も知りません。チームは(今の状況に合っているかどうかにかかわらず)過去のプロジェクトから設定をコピーしてくるか、ドキュメントからサンプルを持ってきて継ぎ接ぎするか、以前に経験したことのある一人の担当者を待つか、のいずれかしかない状況になりがちです。その担当者が不在であれば、CIは「後でやる」課題になります。そして「後で」は「永遠にやらない」になります。

CIが実装されないまま放置されると、その影響はあらゆるところに現れます。変更は信頼できるセーフティネットなしにリリースされ、リグレッションはパイプラインではなく本番環境で発覚し、誰も「ビルドを壊した人」と呼ばれたくないために変更は大きく危険なバッチへと膨らんでいきます。やがてチームは暗闇の中で作業することを当然のこととして受け入れるようになり、ドキュメント化されていないノウハウや場当たり的なテストに頼るようになります。速くて予測可能なフィードバックループによりすべての変更が行われる環境とはほど遠い状況です。

ベータ版として提供開始となったCIエキスパートエージェントは、そうした悪循環を解消します。リポジトリを検査し、使用言語とフレームワークを特定した上で、実際の設定に合わせたビルドとテストのパイプラインを提案します。そして Agentic Chat上でわかりやすい言葉を使い、各判断の理由を説明します。目標は、人の手でYAMLを書くことなく、数分でパイプラインを稼働させることです。

CIエキスパートエージェントの機能:

  • リポジトリを認識したパイプライン生成:言語、フレームワーク、テスト設定を自動検出
  • 有効で実行可能なビルド・テスト設定を生成
  • Agentic Chat上で各ステップをわかりやすく説明する、初めてのパイプライン構築ガイド付きフロー
  • 設定の変換なしに使えるネイティブのGitLab CIセマンティクス

GitLabの内部で動作し、実際のパイプラインの動作履歴にアクセスできるため、静的なサンプルだけに頼るのではなく、チームの実際の作業パターンを学習してすべての改善に活かすことができます。



CIエキスパートエージェントは、Duo Agent Platformが有効な環境において、GitLab.com、Self-Managed、Dedicatedのいずれでも、Free、Premium、Ultimateの各エディションでご利用いただけます。

データ分析エージェントで自然言語によるGitLabデータのクエリを実現

AIはチームのリリーススピードを上げました。しかし、その作業の進捗状況に関する基本的な疑問への回答は、以前よりもむしろ難しくなっています。

MRのレビュー完了までの滞留時間は?チームの足を引っ張っているのはどのパイプラインか?デプロイ目標は実際に達成されているか?かつてはダッシュボードをちらりと見るだけで答えられた問いです。しかしコードもチームも複雑さも増した今、データはGitLabの中に存在するにもかかわらず、アクセスするにはアナリティクスチームへの依頼、ダッシュボードリクエストの提出、あるいはGLQLの習得が必要となっています。

データアナリストエージェントはそのギャップを解消します。自然言語で質問するだけで、Agentic Chat上に即座に可視化された回答が返ってきます。クエリ言語も不要、ダッシュボードのリクエスト提出も不要、誰かが回答をまとめるまで待つことも不要です。

たとえば、このエージェントは以下のようなロールに対して、次のようなトピックに関する問いに回答できます。

  • エンジニアリングマネージャー:MRサイクルタイム、プロジェクト別スループット、レビューが止まる箇所
  • デベロッパー:コントリビューションパターン、自分のMRをブロックしているフラッキーテスト、パイプラインのスピードトレンド
  • DevOpsおよびプラットフォームエンジニア:パイプラインの成功/失敗率、ランナーの使用率、デプロイ頻度
  • エンジニアリングリーダーシップ:ポートフォリオ横断のデプロイ頻度、プロジェクトの健全性メトリクス、リードタイムの比較

18.11で一般提供開始となったこのエージェントは、MR、イシュー、プロジェクト、パイプライン、ジョブをカバーし、ベータ版よりも対象範囲が拡大してソフトウェア開発ライフサイクル全体をカバーします。データ分析エージェントはGitLabの既存データに対してクエリを実行するため、コンテキストは常に最新の状態に保たれ、メンテナンスが必要な外部パイプラインや同期を維持すべきサードパーティツールも不要です。生成されたGitLab Query Language(GLQL)クエリはコピーしてGitLab Flavored Markdownがサポートされる場所ならどこでも使用でき、ワークアイテムやダッシュボードへの直接エクスポートも今後のロードマップに予定されています。



データ分析エージェントは、Duo Agent Platformが有効な環境において、GitLab.com、Self-Managed、DedicatedのいずれでもFree、Premium、Ultimateの各エディションでご利用いただけます。

1つのプラットフォーム、つながったコンテキスト

両エージェントはGitLabの内部で動作し、すでにそこにあるコード、パイプライン、イシュー、マージリクエストにアクセスできます。それが、プラットフォームネイティブのAIと切り離されたアシスタントとの違いです。コンテキストは常に最新に保たれ、使えば使うほど有用性が増していきます。CIエキスパートエージェントとデータ分析エージェントは、AIがコードを速く書く手助けをするだけでなく、作り上げたものを理解し、リリースし、維持するためのプラットフォームに向けた、具体的な2つの前進を体現しています。

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