GitLabはこの度、お客様の請求およびサブスクリプション管理の体験を向上させるための変更の導入について発表しました。これらの変更と新しいサブスクリプション契約は、2021年8月1日以降の契約更新時から適用されます。 今回、主に4つの変更点が発表されました。
SaaSとSelf-Managedの両方のお客様に適用される変更
Self-Managedのお客様にのみ適用される変更
これらの変更は、2021年8月1日以降にGitLabサブスクリプションを購入または更新するお客様に適用されます。既存のお客様については、次回の更新時から適用されます。購入または更新時点での適用内容は以下のとおりです。
SaaSをご利用のお客様は、2021年8月1日以降の更新時に、これらの変更のメリットを受けることができます。 Self-Managedをご利用のお客様は、バージョン14.1をインストールまたはバージョン14.1にアップグレードすることで、これらの変更のメリットを受けることができます。既存のお客様は、ご自身のタイミングでのアップグレードが可能です。GitLabは当面の間、現行のライセンス管理プロセスをバージョン13.xおよび14.xで引き続きサポートします。
今回の変更は、GitLabの有料プランをご利用のお客様にのみ適用されます。既存のお客様については、適用開始日以降の次回更新時から適用されます。
四半期ごとのサブスクリプション調整は、SaaSとSelf-Managedの両方のお客様に適用されます。 自動更新、クラウドライセンス、運用データの提供はSelf-Managedのお客様に適用されます。Self-Managedをご利用のお客様がこれらの変更のメリットを受けるには、バージョン14.1(2021年7月22日リリース)を使用する必要があります。
以下のお客様には、これらの変更は適用されません。
クラウドライセンスは、Self-Managedサブスクリプションプランのライセンス管理を簡素化する新しい仕組みです。主に以下の2つの機能が導入されます。
これらの機能により、アクティベーション、プロビジョニング、サブスクリプション調整、更新がスムーズに行えるようになります。
購入後、お客様にはアクティベーションコードを含む確認メールが届きます。お客様のGitLabインスタンスの管理者エリアにログインすることで、そのコードを使ってインスタンスをアクティベートできます。一度アクティベートされると、毎晩ジョブが実行され、アクティブユーザー数やサブスクリプションプランなどの情報をGitLabに送信するペイロードが生成されます。このデータは、四半期ごとのサブスクリプション調整と自動更新の有効化、ライセンス管理の改善(後述)に使用されます。
既存のお客様は、ご自身のタイミングでのアップグレードが可能です。GitLabは当面の間、現行のライセンス管理プロセスをバージョン13.xおよび14.xで引き続きサポートします。
場合によっては、ネットワークの制限(インターネット未接続(エアギャップ)のインスタンスや厳しいファイアウォール設定など)により、必要なライセンスデータをGitLabに自動送信できない可能性があるかと思います。
もし、こちらに記載されている手順に従ってIPまたはドメインを許可リストに追加できる組織ポリシーであれば、GitLabへのライセンスデータの共有は引き続き可能です。
それができない場合は、当面の間、従来どおりの年単位のTrue-upモデルを継続してご利用いただく必要があります。なお、現在インターネットに未接続でもライセンスデータを手動送信できる方法について調査しております。利用可能になり次第、影響を受けるお客様に最新情報をお知らせします。
これまでの年単位のTrue-upモデルは、分かりづらく、ユーザーにとって不満の多いものでした。四半期ごとのサブスクリプション調整を導入することで、四半期中に追加されたユーザーには、残りのサブスクリプション期間に応じてのみ課金されるようになります。年単位のTrue-upモデルのように、過去1年分のサブスクリプション料金全額を請求されることはありません。遡及的な請求が発生しないため、追加ユーザー分について大幅なコスト削減が見込めます。たとえば、以下のようになります。
ユーザーが追加された四半期 | 四半期ごとのサブスクリプション調整における支払い期間 | 追加ユーザーごとの節約率 |
---|---|---|
第1四半期 | 残りの3四半期分のみ | 25% |
第2四半期 | 残りの2四半期分のみ | 50% |
第3四半期 | 残りの1四半期分のみ | 75% |
第4四半期 | 次の契約期間分のみ | 100% |
どのケースにおいても、四半期ごとのサブスクリプション調整モデルでの追加ユーザーのライセンス費用が、年単位のTrue-upモデルより高くなることはありません。
現行の年単位のTrue-upモデルでは、追加ユーザーが導入されたサブスクリプション期間の全期間分の料金を支払う必要があります。たとえば、サブスクリプション期間が2021年9月1日から2022年8月31日までの場合、2022年5月15日に100人のユーザーを追加すると、ユーザーが追加されたのはサブスクリプション期間の第3四半期であるにもかかわらず、その100人に対してサブスクリプション期間全体の料金を支払う必要があります。
一方、四半期単位のサブスクリプション調整モデルでは、ユーザーが追加された四半期以降に課金が発生します。前述の例と同様に、サブスクリプション期間が2021年9月1日から2022年8月31日までで、2022年5月15日(第3四半期)に100人のユーザーを追加した場合、その追加ユーザーに対する料金は2022年6月1日から始まる第4四半期からのみ発生します。
特定の四半期でユーザー数を増やし、その超過分が調整され支払い済みである場合に、次の四半期でユーザー数を減らしても、四半期ごとのサブスクリプション調整は適用されません。請求対象のユーザー数は前の四半期と同じになります。
たとえば、サブスクリプション期間が2021年9月1日から2022年8月31日までだったとします。この場合、2021年10月15日に100人分のシートを追加すると、その追加分は2021年12月1日から始まる次の四半期から請求されます。その後、2022年1月15日に25シート減らしても、超過分は発生しないため、四半期ごとのサブスクリプション調整は行われません。2022年3月1日から始まる四半期の請求対象ユーザー数は、前の四半期(100人)と同じになります。
四半期ごとの調整日から3日以内に、調整されたシート数の詳細が記載されたメールが届きます。過去の四半期に追加されたシート数に応じて調整された金額が、更新日の四半期の末日から10日以内にクレジットカードに請求されます。
たとえば、サブスクリプションに25人のユーザーがいて、期間が2021年9月1日から2022年8月31日までで、2021年10月15日に15人のユーザーを追加した場合、次のようになります。
四半期ごとの調整日から3日以内に、調整されたシート数の詳細が記載されたメールが届きます。過去の四半期に追加されたシート数に応じた調整額が記載された請求書が生成され、更新日の四半期の末日から10日以内に請求連絡先へメールで送信されます。
たとえば、サブスクリプションに25人のユーザーがいて、期間が2021年9月1日から2022年8月31日までで、2021年10月15日に15人のユーザーを追加した場合、次のようになります。
GitLab SaaSのサブスクリプションはすでに自動更新されています。これにより、更新プロセスがよりスムーズになり、GitLabの運用も効率化されました。次回の更新以降、Self-Managedのお客様のすべてのサブスクリプションも自動更新されるようになります。ただし、更新の30日前までであれば、GitLabカスタマーポータルで手動でキャンセルすることが可能です。
更新日の30日前までであれば自動更新をキャンセルできます。キャンセルするには、GitLabカスタマーポータルで「サブスクリプションをキャンセル」ボタンを選択するか、GitLabのセールス担当者にご連絡ください。
自動更新では、料金ページに記載されている1ユーザーあたりの定価が適用されます。
更新日の30日前までであれば自動更新をキャンセルできます。サブスクリプション料金の未払いについては、サブスクリプション契約に従って解約条件が適用されます。
有料のお客様向けに一貫したカスタマーサクセスサービスを提供するため、Self-Managedインスタンスでは今後、製品のユースケースや機能の利用状況を示す集計済みの運用データを共有していただきます。運用データとしてプロジェクト数、イシュー数、パイプライン数、マージリクエスト数などのデータがSelf-Managedインスタンスごとに集計されます。個人情報やプロジェクト固有の情報は一切含まれません。この運用データはカスタマーサクセスサービスにおいて活用され、ユーザーの使用状況の把握、導入課題の特定、ユースケースの活用支援、そしてカスタマージャーニーの成功に向けたベストプラクティスの提案に役立てられます。使用状況データの全リストとその用途については、サービス利用データページをご覧ください。
サービスの詳細については、カスタマーサクセスサービスのページをご覧ください。
以下の2つのカテゴリのデータが収集されます。
カテゴリ | 重要な理由 | ステータス |
---|---|---|
運用データ | 製品の運用に不可欠で、主要な製品改善のユースケースやSelf-Managedインスタンスをご利用のお客様への積極的なサポート提供に役立てられます。 | デフォルトで常に有効 |
オプションの製品使用状況データ | 補助的な製品改善のユースケースに役立てられます。 | デフォルトで有効。お客様による無効化が可能 |
これまでは、このようなカテゴリ分類はありませんでした。
この変更により、ライセンスデータおよび運用データは契約の変更なしにお客様側で無効にすることはできなくなります。サポートが必要な場合は、GitLabのセールス担当者にお問い合わせください。
製品の運用に必要なデータはすべて運用データに分類されます。データ分類の例についてはこちらをご覧ください。
場合によっては、ネットワークの制限(インターネット未接続(エアギャップ)のインスタンスや厳しいファイアウォール設定など)により、必要なライセンスデータをGitLabに自動送信できない可能性があるかと思います。
もし、こちらに記載されている手順に従ってIPまたはドメインを許可リストに追加できる組織ポリシーであれば、GitLabへのライセンスデータの共有は引き続き可能です。
それができない場合は、当面の間、従来どおりの年単位のTrue-upモデルを継続してご利用いただく必要があります。なお、現在インターネットに未接続でもライセンスデータを手動送信できる方法について調査しております。詳細が決まり次第、影響を受けるお客様に最新情報をお知らせします。
収集される運用データには、Self-ManagedまたはSaaSのお客様の個人情報やプロジェクト固有の情報は含まれていません。そのため、このデータ収集はGitLabのプライバシーポリシーに準拠しています。
ご質問やフィードバックに対応するため、GitLabコミュニティフォーラムに専用のスペースを設けています。こちらは、今回の変更に関与するGitLabチームメンバーによって随時確認が行われています。
ご不明点やご質問がある場合は、GitLabのセールス担当者またはGitLabサポートまでご連絡ください。