アジャイルプロジェクトとポートフォリオ管理とは？

プロジェクトおよびポートフォリオ管理（PPM）は、プロジェクトを一元管理することを指します。アジャイルなPPMはリアルタイムデータを組み込んで仕事の優先順位を決め、組織が急速に変化する市場状況に対応し、より迅速に顧客に価値を提供できるようにするなど、さらに一歩先へ進みます。アジャイルなPPMのプラクティスは、チームがより良いソフトウェアをより迅速に入手し、組織全体の部門間コラボレーションを改善するのに役立ちます。アジャイルはソフトウェア開発者だけのものではありません。プロジェクトマネージャー、プロダクトマネージャー、財務担当者、法務チーム、そして経営幹部でさえも、特にGitLabのようなオールインワンのDevOpsプラットフォームの一環として利用できる場合にはアジャイルプロジェクト管理の恩恵を受けることができます。

アジャイルなPPMアプローチとは、その価値が創造される方法を効率化し、持続可能で予測可能な方法でそれを行うことによってビジネスが継続的に価値を提供できるようにすることです。アジャイルなPPMは、チームが次のことができるようにします。

• ビジネス目標と戦略目標に一貫して優先順位を合わせる

• 自身のパフォーマンスとデリバリー能力、そしてチームメイトのパフォーマンスとデリバリー能力を正確に理解する

• ソフトウェアのバグや顧客の苦情などの問題への対応が遅れるリスク（およびコスト）を軽減

• 進化する顧客のニーズや市場状況に応じて迅速な意思決定を行う

• 同僚や顧客との間で迅速なフィードバックを提供して受け取る

1. 戦略から始めて継続的に計画を立てる：まずプロジェクトが組織のビジネス戦略と一致しているかどうかを確認し、そうでないものは優先順位を下げます。組織の戦略目標が変わった場合は、各プロジェクトの進路も変えるようにしましょう。

2. プロジェクトの進捗を注意深くモニタリングする：チームメンバーが仕事に取りかかる際には、各タスクのステータスや、各スプリントやマイルストーンの一連のタスク全体の進捗状況を把握できるようにします。バーンダウンチャートなどで残りの仕事を視覚的に確認しやすくすることで、現状をすばやく把握し、ビジネス全体のステークホルダーと最新状況を共有するのに役立ちます。

3. プロジェクトリソースを管理する：同様に、プロジェクトリソースやチームメンバーが過負荷になる可能性のある場所、余力や余り予算がある可能性のある場所に注意を払います。イシューボードやKanbanボードなどのツールは、チームメンバーがステータス更新を行い、リソースのギャップを特定するための迅速な方法を提供します。

4. イテレーションを繰り返す：顧客からのフィードバックが各リリースで提供される価値を最大化できるよう、作業を短いスプリントで提供します。ただし各イテレーションを小規模にしすぎて実際のニーズが満たされないような状況に注意しましょう。イテレーションを実践することで、チームは成功と失敗から学びながら実験と探索を行うことができます。

アジャイルPPMを最大限に活用する方法を理解するには、アジャイルがDevOpsプラットフォームでどのように機能するかを深く掘り下げることをおすすめします。

さらに細分化すると、ほとんどのチームに適用されるアジャイルのステップと、それらをDevOpsプラットフォームとシームレスに連携させる方法は次の通りです。

• イシュー：ユーザーにビジネス価値を提供する1つの機能を捉えたイシューから開始します。- タスク：多くの場合、イシューは細分化できます。GitLabイシュー内のタスクを使用して、イシューを小規模なステップや成果物に分割しましょう。

• イシューボード：イシューを追跡し、進捗を1つのプラットフォームで共有します。イシューボードは、バックログから完了まで1つのインターフェースでイシューの状況を把握できます。

• エピック：プロジェクトやマイルストーンにまたがる共通テーマのイシューグループを追跡でき、プロジェクトのポートフォリオをより効率的かつ簡単に管理できます。- マイルストーン：イシューを追跡し、より広範なビジネス目標や戦略目標を一定期間内に達成するために作成されたマージリクエストを追跡します。

• ロードマップ：開始日や期限をタイムライン形式で可視化できます。エピックロードマップページでは、グループやそのサブグループに含まれるすべてのエピックの可視化が表示されます。

• ラベル：個々のイシューにラベルを作成して割り当てます。これにより、単一または複数のラベルでイシューリストをフィルターできます。

• バーンダウンチャート：作業をリアルタイムで追跡し、発生したリスクを軽減します。バーンダウンチャートを使用すれば、チームは現在のスプリントのスコープとなっているイシューを完了する度に可視化できます。

• イシューの重さ：イシューに重さを割り当てることで、イシューを完了するために必要な推定工数を示します。

• コラボレーション：GitLabなら、イシュー、エピック、マージリクエスト、コミットなど、さまざまな場面で会話形式でのコントリビュートができます！

• トレーサビリティ：チームのイシューを後続のマージリクエストと連携させることで、イシューの作成から関連パイプラインの通過後の完了までの完全なトレーサビリティを実現します。

• Wiki：ドキュメントをコードと同じプロジェクトに保管できます。

• エンタープライズアジャイルフレームワーク：大企業は、さまざまなフレームワークを使用し、企業規模に合わせてアジャイルをスケールしています。GitLabはSAFe、Spotify、ディシプリンドアジャイルデリバリーなどをサポートしています。

忘れがちな事実ですが、ソフトウェア開発に携わる人だけでなく、組織のすべての部門で計画とプロジェクト管理の利点を享受することができます。当社では常に自社ツールを「ドッグフーディング」しています。GitLabをマーケティングプロジェクト管理に使用する方法と1つのチームがパートナーアライアンスを管理する方法をご覧ください。当社の実体験では、アジャイル計画と最も相性が良いのはDevOpsプラットフォームです。

アジャイルプロジェクトとポートフォリオの管理には数多くの調整可能な要素があるため、こちらに実践デモとより詳細なオプションをご用意しました。複数のアジャイルチームをプロジェクト管理する場合は、その方法をウォークスルー形式でご覧ください。また、GitLabのイシューの仕組みについて不明な点がある場合はこちらのGitLabイシューボードのデモをご覧ください。Scaled Agile Frameworkを使うとどのようなことができるのでしょうか？ こちらに知っておくべき情報をまとめました。

英国地質調査所（BGS）は、科学スタッフがソフトウェア開発チームと継続的に関与できるようにする方法を探していました。そこで見つかったソリューションが、GitLabのDevOpsプラットフォームとそのプロジェクト管理機能でした。ケーススタディで、英国地質調査所がコードを誰でも閲覧可能にし、セキュリティテストを組み込んだ共同作業プロセスを導入することでソフトウェア開発を加速させた方法をご覧ください。