ファジングは別の点でも際立っています。このコンセプトが発見された経緯には、実はエピソードがあります。1988年に、ウィスコンシン大学マディソン校のBarton Miller教授が、ダイヤルアップシステムを使用してリモートでコードにアクセスしようとしていたところ、雷雨による干渉が原因でプログラムがクラッシュし続けました。外部の「ノイズ」はコードでは許容できないという考えは、Miller教授と彼の生徒の研究のきっかけとなりました。彼らは、予期しないランダムな入力がpingされた場合に、UnixやMac、Windowsのプログラムが定期的にクラッシュすることを発見しました。Miller教授は、『Fuzzing for Software Security Testing and Quality Assurance』の著者の1人です。