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Cochlearは、聴力を取り戻し、世界中の80万人以上を音の世界につなぐ埋め込み型の聴覚ソリューションを開発しています。GitLabはそのソフトウェアを支える単一のプラットフォームとして、モバイル、デスクトップ、クラウド、ファームウェアの各開発をつなぐとともに、規制が厳しく患者と直接つながるソフトウェアライフサイクルにセキュリティとコンプライアンスを組み込んでいます。
同社の人工内耳や骨伝導ソリューションは、患者の聞こえの体験全体にわたるソフトウェアに支えられています。患者はモバイルアプリでデバイスを操作し、聴覚専門家は臨床ソフトウェアでデバイスをプログラムし、外科医は人工内耳の手術中にiPadアプリのサポートを受け、クラウドサービスが在宅ケアを支え、さらにインプラントやサウンドプロセッサー自体の内部では組み込みファームウェアが動作しています。
Cochlearでカスタマーソフトウェア戦略・アーキテクチャ・システム担当VPを務めるVictor Rodrigues氏は、同社に26年間在籍するなかでCochlearの聴覚ソリューションが進化する姿を見守ってきました。そして、チームの製品開発のあり方を変革したのはGitLabだと評価しています。GitLabは1つの小さなチームによる草の根の選択として始まりましたが、今ではCochlearのエンジニアリング組織のほぼあらゆる領域を支える単一のプラットフォームへと成長しました。
GitLabが長年にわたり私たちとともに成長してきた姿を目の当たりにできたのは、素晴らしい経験です。ソース管理からセキュリティ、そして今ではAIへと領域が広がる中でも、ニーズやユースケースが変わるたびにワークフローを作り直す必要はありませんでした。厳しく規制されたソフトウェアを扱う上で、この継続性は非常に重要です。
Cochlearが最初にGitLabのFreeプランを導入したのは2012年、小規模なクラウドエンジニアリングチームがソースコードをより適切に管理する方法を探していたときでした。Cochlearは当初からオンプレミスでの管理を重視しており、GitLabの使いやすさがその定着を後押ししました。「これまで各チームがBitbucket、TeamCity、Codacy、GitHub、Jiraなど、さまざまなツールを個別に採用してきました。しかし、ポートフォリオ全体を見渡すと、関連するアクティビティを1つのプラットフォームに集約して一貫したアプローチを取るメリットは大きいのです」とRodrigues氏は語ります。
2020年までにGitLabの利用は着実に拡大し、Cochlearのソフトウェアアプリケーション開発部門はBitbucketから完全に移行しました。ほぼ同じ時期に、CI/CDのニーズからファームウェア部門にもGitLabが広がり、IT部門も本格的に採用しています。「GitLabのCI/CD機能は、他のどのツールよりも強力だと私はずっと言い続けてきました」とRodrigues氏は述べています。
医療機器メーカーであるCochlearは、モバイル、デスクトップ、組み込みの各ソフトウェアを同時に開発しており、ソフトウェア開発ライフサイクル全体に脆弱性スキャンと依存関係のチェックを組み込む必要がありました。2023年にGitLab Ultimateへ拡大した最大の推進要因がセキュリティだったのは、そのためです。
現在、Cochlearはすべてのソフトウェアと大半のファームウェアをGitLab上で開発しており、組織全体でAIの活用が広がるなか、管理と標準化をさらに強化する層としてGitLab Duo Agent Platformを検討しています。「GitLabは私たちのあらゆる業務が集約される場所であり、プラットフォームを自社で運用してきた経験も非常に良好です」とRodrigues氏は語ります。
今後に向けて、CochlearはGitLabによるアジャイルプランニングも検討しています。長年Jiraを使ってきたRodrigues氏は、GitLabのシンプルなアプローチのほうが、チームが実際に望む働き方に合っていると感じています。「Jiraは非常に強力ですが、カスタムフィールドが際限なく増え、複雑さが大幅に高まって多くのメンテナンスが必要になります」と同氏は言います。「GitLabの好きなところは、アジャイルのワークフローをシンプルにしてくれる点です」。意外なお気に入りとなったのがGitLab Pagesです。チームが社内ダッシュボードの構築を始め、なかにはこれまでTableauで行っていたレポート作成を置き換えたものもあり、多くの場合はAIの支援を受けて生成し、GitLab Pages経由で公開しています。
GitLabは、機能性、使いやすさ、柔軟性を高いレベルで兼ね備えています。しかも使っていて楽しいので、自然と導入したいチームが増えていきます。
規制の厳しい医療機器企業であるCochlearは、セキュリティをエンジニアリングプロセスそのものと切り離せないものと捉えています。同社のソフトウェアはBluetoothを介してインプラントやサウンドプロセッサーに接続するほか、インターネットに公開された他のシステムと同じ脅威にさらされるWebサービスにも接続します。Rodrigues氏によると、チームは脅威モデリングとセキュリティのシフトレフトに細心の注意を払っており、GitLabは、ソフトウェア開発ライフサイクルのごく初期から開発者がセキュリティを意識する文化とワークフローの確立を支えているとのことです。
「規制対象の医療機器企業では、セキュリティを開発の最後に付け足す別工程として扱うことはできません」とRodrigues氏は説明します。「GitLabなら、脆弱性管理とSBOMのトラッキングをパイプラインに直接組み込めるため、コンプライアンス対応で慌てることはありません。必要な対応は、すでに整っているのです」。Cochlearのファームウェアアップデートの中には、患者の体内に恒久的に留置されるデバイスに影響するものもあり、あらゆる変更が追跡可能で、監査可能で、抜け漏れのないものでなければなりません。「GitLabのセキュリティ機能は、私たちが開発しているものが患者にとって安全であることを保証する助けとなっています」。
AIによって、組織内で誰がコードを書くのか、そしてそれがどのように規制されるのかが変わりつつあります。Cochlearは、進化するセキュリティ要件に対応するため、GitLabの活用範囲がさらに広がると見込んでいます。Rodrigues氏は、セキュリティをソフトウェアの開発・保守方法に不可欠な要素として組み込む必要性が高まっていると説明します。従来の開発者の枠を大きく超えた従業員がAIの支援を受けて社内ツールを構築するようになり、AIによって桁違いに多くのコードを生み出しやすくなったことで、その必要性はいっそう強まっているといいます。「AIは、ダッシュボードや自動化、その他のソフトウェアなど、コードを使って創造的にものづくりをするスーパーパワーを人々に与えてくれます。しかし、それを見守り、最新かつ安全な状態に保つ必要があることに変わりはありません。GitLabはガバナンスを確立する上で重要な役割を果たしており、ソフトウェア開発に携わる人が増えるなかでも、品質を標準化する強みをもたらしてくれます」。
CochlearでのGitLab Duo Agent Platformの活用は、同社が検討している幅広いAI環境の一部です。Rodrigues氏の見方では、それらの他のツールに共通しているのは、どのタスクも人間が起点となって開始しなければならない点です。
GitLab Duo Agent Platformの違いは、既存のCI/CDワークフローにエージェント型ワークフローを体系的に組み込め、人手による入力をそれほど必要としない点にあります。Rodrigues氏によると、GitLab Duo Agent Platformは予測可能な自律性を提供するもので、導入が成熟するにつれ、これまで設定とテストに2週間かかっていた作業が、早ければ30分で済むようになると見込んでいます。「GitLab Duo Agent Platformなら、必要な監督を手放すことなく、コードレビューや依存関係の修正といった自動化を検討できます」と同氏は述べています。
Rodrigues氏が特に期待を寄せているのがGitLab Orbitです。大規模で相互に関連し合うコードベース全体で機能するコンテキストグラフの機能で、エンジニアやエージェントが関連する関係性を把握しやすくします。「私たちのような大規模なコードベースでは、コンテキストを踏まえたガバナンスがすべてです。GitLab Orbitは、コンテキストウィンドウに関連するような、現在のAI活用における多くの課題の解決に役立つでしょう。特に関心があるのは、手作業では把握しきれないつながりです。より優れたコンテキストがあれば、そうした点をより効果的に調査できるかもしれません」とRodrigues氏は説明し、GitLab Orbitが変更分析や依存関係の理解、アーキテクチャと設計に関する意思決定の支援に役立つ可能性を挙げています。
GitLab Duo Agent Platformは、予測可能な自律性をもたらしてくれます。既存の開発ワークフローを自動化・標準化することで、アウトプット、効率性、セキュリティの向上につながる点に大きな価値があります。しかも、すべてが追跡可能で監査可能なので、非常に強力です。
Cochlearは、安全なソフトウェアを開発するためにGitLabを使っているだけではありません。GitLabにおける規制産業向けセキュリティツールのあり方を、より広い視点から形づくることにも貢献しています。「GitLabのチームで私が評価しているのは、特定の分野における私たちのニーズや課題について率直に話し合い、私たちのユースケースに合ったソリューションの構築を支援してくれる姿勢です」とRodrigues氏は語ります。たとえば、規制対象のデバイスでは、ある市場では旧バージョンのソフトウェアが、別の市場では新バージョンが稼働している場合があるため、Cochlearには、地域ごとの法域にまたがって積極的にサポートされている複数のバージョンにわたり、製品を追跡できる脆弱性トラッキングが必要でした。この機能はCochlearとGitLabのプロダクトチームの緊密な連携によって開発され、先ごろベータ版として提供が開始されています。
Rodrigues氏にとって、GitLabの価値は製品そのものと同じくらい、その関係性にもあります。「ビジネス面と技術面の両方の担当者とやり取りできることが、GitLabの何よりも気に入っている点であり、パートナーシップを非常にスムーズに感じさせてくれる理由です」と同氏は語ります。
そのスムーズさは運用面にも表れています。CochlearのGitLab Self-Managedインスタンス全体で、規制対象のマルチプラットフォームのエンジニアリング組織に所属する約500人のユーザーをサポートしており、運用担当者はわずか2人です。「当社のGitLabインスタンスは自動的に更新されます。オンプレミスのソリューションでは珍しいことで、プラットフォームの保守も非常に管理しやすくなっています」とRodrigues氏は語ります。
GitLabの価値をCochlearの経営陣にどう説明するかと尋ねられたRodrigues氏の答えはシンプルです。CochlearがGitLab上で構築するものはすべて、同社が創業時から掲げてきた「より多くの人が聞こえ、そして自分の声を届けられるようにする」という目的に貢献しています。「GitLabがなければ今ごろどうなっていたか、想像もつきません。その価値は、私たちが構築しているあらゆるものに根付いています」。
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