このたび、GitLab Duo Workflowの限定公開ベータ版の利用登録(ウェイトリスト)の受付を開始しました。GitLab Duo Workflowは、最も包括的なDevSecOpsプラットフォーム上に構築された自律型AIです。GitLabのAIロードマップにおける次のステップとして、GitLab Duo Workflowは、プロジェクトの立ち上げからデプロイプロセス、デバッグ対応からチーム間の調整まで、あらゆる開発業務をIDE内で進行できるようサポートします。
GitLab Duo Workflowは、コラボレーション、継続的インテグレーション、継続的デプロイメント、セキュリティ、コンプライアンスに特化したGitLabプラットフォームの枠組みを活かし、組織がAIエージェントを使用して開発プロセスを加速できるよう支援します。
GitLab Duo Workflowを活用すると、次のような作業を効率化できます。
- 新規開発プロジェクトの立ち上げ
- コードのモダナイズ
- コンテキストを考慮したタスクの実行
- ドキュメントの作成
- テストカバレッジの強化
- その他
これらはあくまで基本的な活用例です。GitLabの統合データストアにより、GitLabを使えば使うほど、GitLab Duo Workflowはコード、設定、セキュリティ検出結果、デプロイ手法をより深く理解するようになります。結果として、組織に最適化された強力な開発プロセスが実現します。
AIエージェントの展望と課題
ソフトウェアは世界を大きく変えてきましたが、現在、ソフトウェア開発のスキルを持つ人材は、世界人口のごく一部にすぎません。それでも、こうした人材が生み出した技術は、スマートフォンやインターネットを通じて何十億人もの人々に届けられています。より多くの人々が本番環境レベルのソフトウェアを構築し、安全に運用し、提供できる世界を想像してみてください。そうなれば、何十億もの人々に影響を与えるソフトウェアが次々と生まれ、かつてない規模のイノベーションが巻き起こるでしょう。自律型AIがそれを実現します。
AIエージェントはコンテキストを理解し、コードベース全体の知識を保持しており、開発、セキュリティ、オペレーションにまたがる複雑なソフトウェアプロジェクトを積極的にサポートできる高度な能力を備えています。AIエージェントを活用すれば、デベロッパーはこれまで個人やチームでは想像もできなかった規模でソフトウェアを開発できるようになります。
しかしこの変化は、可視性、制御、AIがデベロッパーの業務にどのような影響を与えるかについて新たな懸念をもたらします。組織は、AIがデベロッパーの能力を強化しつつ、開発プロセスに対する適切な監視を維持する必要があります。このバランスの実現が、今日のソフトウェア開発における重大な課題です。単にAIを導入するだけでなく、セキュリティ、コンプライアンス、ガバナンスを維持しながらデベロッパーの能力を引き出す形でAIを導入することが成功の鍵と言えるでしょう。
AI導入を成功させるアプローチ:アドオンツールの追加ではなく包括的なプラットフォーム上にAIを構築
より多くのデベロッパーが関与し、コードや潜在的なセキュリティリスクが増加するような環境に対し、新しい課題ごとに個別のツールを追加していくと、複雑さが増すだけです。最新のDevSecOps調査で、この問題の深刻さが明らかになりました。DevSecOpsチームは最大14種類のツールを使用せざるを得ない状況に陥り、最大80%の時間をコーディング以外のタスクに費やしています。AIが効果的に機能するためには、高品質で統一されたデータが必要ですが、個別のツールを追加し続けるアプローチでは、分散したデータを統合することが非常に困難になります。GitLab DevSecOpsプラットフォームとGitLab AIエージェントを組み合わせることで、ソースコード、マージリクエスト、エピック、ユーザー、アクセス権など、すべての要素を単一のデータモデルに統合します。当社が構築中のエージェントは、ユーザーとプロジェクトに関するコンテキストを使用して、チームの働き方を標準化し、セキュリティ問題のスキャンやコンプライアンス規則の適用など、デベロッパーの時間を奪ってしまうコーディング以外のタスクを自動化します。AIがプラットフォームに直接組み込まれることで、これらの機能がさらに強力になります。AIエージェントを開発パートナーとして活用しながら、AIがプロセスを強化する方法をユーザーがコントロールできるようにし、AIの効果とガバナンスのバランスを取ります。
これは遠い未来の話ではありません。GitLab Duo Workflowで現在構築中のものです。
`GitLab Duo Workflow: 最も包括的なDevSecOpsプラットフォーム上のAIエージェント
GitLabのエンドツーエンドのDevSecOpsプラットフォームを活用したGitLab Duo Workflowは、デベロッパーが最大限の可能性を発揮できるように支援します。AIコードアシスタントが個々のコードを支援する一方で、GitLab Duo Workflowは開発ライフサイクル全体を理解してルーチンタスクを自動化します。これにより、デベロッパーは戦略的イノベーションとクリエイティブな問題解決に集中できます。GitLab Duo Workflowの開発が進むにつれ、チームは以下のことを実現できるようになります。
プロジェクトの立ち上げをスムーズに
デベロッパーは、新しいプロジェクトのセットアップや依存関係の管理、基本的なインフラストラクチャの構築に追われ、本来の機能開発に充てる貴重な時間が削られがちです。GitLab Duo Workflowを使用すると、IDE内で直接プロジェクトの立ち上げを自動化できます。最初から適切な設定が適用されるため、より早くイノベーションの創出に専念できます。
レガシーコードから最新のアプリケーションへ
レガシーコードのモダナイズは、単に構文を更新するだけではありません。依存関係、テスト、CI/CDパイプライン、ドキュメントを理解する必要があります。GitLab Duo Workflowは、コードからテストまでのコードリファクタリングを実行することでコードベースのモダナイズを効率化します。
頭の切り替えが必要な状態からフロー状態へ
普段、デベロッパーは、ツール、ドキュメント、コードベースを常に切り替えながら問題を解決しています。GitLab Duo Workflowがコードベース関連のイシューやマージリクエストの完全なコンテキストを提供してくれるため、デベロッパーは切り替えなしで必要な情報にアクセスでき、開発に集中したフロー状態を維持できます。
ドキュメントを動的な知識へ
ドキュメントが最新の状態に追いつかないことで、コードベースの理解と保守が困難になります。GitLab Duo WorkflowがREADMEファイル、コードフロー図、アーキテクチャドキュメントなどのドキュメントの生成と更新をサポートするため、ドキュメントが常に最新の状態を保ち「動的な知識」として機能するようになります。
断片的なテストから包括的なテストへ
コードベースが拡大するにつれて、すべての機能や変更に対する包括的なテストというのが難しくなります。GitLab Duo Workflowは、既存のテストインフラストラクチャと統合しながら、AIを活用して コードベースの広範囲に対するテストを自動的に生成できる ため、より少ない労力でより信頼性の高いソフトウェアを開発できます。
限定公開ベータ版の利用を登録する
GitLab Duo Workflowの限定公開ベータ版の利用にご登録ください。プロジェクトのセットアップからデプロイまで、当社のセキュアな自律型AIに関するビジョンにおける次のステップをご確認いただけます。これらのエージェントは、GitLabのDevSecOpsプラットフォーム上に構築されており、組織が必要とするエンタープライズレベルのセキュリティと制御を保持しながら、ソフトウェアライフサイクル全体を理解する高度な機能を提供します。
免責事項:このページには、今後予定されている製品、機能および機能性に関する情報が含まれています。この情報は情報提供のみを目的としたものであり、購入や計画の判断材料として使用することはお控えください。すべての項目は変更や未更新の可能性があります。開発、リリース、およびタイミングについては、予告なく内容を変更または削除する場合があります。