Bendigo and Adelaide BankがGitLabを使用することでDevOpsを加速させた方法
GitLab Ultimateがチームにもたらすメリットについて知りたいですか
Bendigo and Adelaide Bankはオーストラリアにおいて優れた大手銀行であり、200万人以上の顧客が財務目標を達成するのを支援しています。
同行がGitHubからGitLabに移行したことで、どのようにクラウドへの移行を進めて効率を高め、運用コストを削減させることができたのかをご覧ください。
オーストラリアでも有数の高い信頼を集める銀行
オーストラリアの優れた大手銀行であるBendigo and Adelaide Bankは、価格設定の公平性を確保するなど地域社会に焦点を当て、顧客をサポートすることに専念しています。Bendigo and Adelaide Bankは160年以上にわたって顧客と地域社会に尽力し、チームワーク、誠実さ、パフォーマンス、エンゲージメント、リーダーシップ、情熱といった価値観を維持しながら、質の高い顧客サービスを提供してきました。2019年、同行は複雑さの軽減とデジタルトランスフォーメーションへの投資に焦点を当てた、複数年にまたがる変革戦略を発表しました。
既存のソリューションが抱えていた高い運用コストと複雑なツールの問題
Bendigo and Adelaide Bankのチームは、当時オンプレミスのGitHubソリューションでいくつかの課題を経験していました。GitHubのインスタンスを維持するには、多大な運用リソースと大規模なエンジニアリングが必要でした。さらなる問題となったのはCI/CDとセキュリティのための他のツールへの依存であり、チームは複雑なツールチェーンに苦しんでいました。信頼できる唯一の情報源がないため、チームメンバーはソフトウェア開発ライフサイクルを完全に可視化することができず、指標を追跡することが困難となっていました。Bendigo and Adelaide Bankは、オンプレミスソリューションに対する継続的な運用サポートが持続不可能であることを理解し、堅牢なプラットフォームを提供するSaaSソリューションを求めていました。さらに同行は、複雑性を軽減して俊敏性を加速させ、継続的なイノベーションを促進するという戦略目標に沿ったソリューションの採用に重点を置いていました。
単一のソリューションがビジネス変革を加速
同行のチームはソースコード管理のためだけにGitHubを使用し、ソフトウェア開発の慣行を補完するために他のツールに依存していました。解決策を求め、チームはツールチェーンの複雑さを軽減し、情報を見つけるための一元化された場所を作成するツールを見つけたいと考えていました。チームは当初、GitHubをSaaSソリューションとして評価していましたが、目標を達成するために必要なすべての機能は搭載されていませんでした。
チームは調査を続け、運用効率を高め、信頼できる唯一の情報源を作成し、ツールを簡素化する包括的なソリューションとなるGitLabの存在に関心を持ちました。チームは、Runnerの管理、Kubernetesのサポート、SAST、コンテナセキュリティ、シークレット管理などのセキュリティ機能の使用を目的にGitLabの導入を決定しました。「オンプレミスのインスタンスや物理サーバーに費用をかける必要がないため、ツールの数を減らすことでメンテナンスコストを削減できます。GitLabを使用することで、簡単にSaaSに移行することができました。また、レガシーシステムのアップグレードとパッチ適用のコスト削減が可能となりました。GitLabを使用することで技術スタックから複雑さを取り除くことができ、現在はよりアジャイルになっています。全体として、誰もがGitLabを気に入っています。市場投入までの時間も短縮されました」と語るのは、DevOpsイネーブルメント主任のCaio Trevisan氏です。
チームはGitLabを使用して昇格された権限を実装し、プロジェクトへのアクセスを制御して、マージ前にコードレビューを義務付けています。「GitLabを使用すると、特権とアクセスの管理が簡単になります。Infrastructure as Codeを使用することで、可視性と観察可能性も実現しました」とCaio氏。CIパイプラインを使用すると、チームはアプリケーションを分析しやすくなるほか、詳細な分析を行う際もエンドツーエンドの可視性を得ることができます。Infrastructure as Codeは、チームが機能とガバナンスをリバーとする際にも役立っています。
クラウドコンピューティングと運用効率の向上
GitLabへの移行に際し、チームは1,500件のプロジェクト、30以上の組織、500人のユーザー、そして50GBのデータの移行を4週間で完了しました。チームは現在、3〜5年以内にアプリケーションの50%をクラウドに移行するという企業目標を達成するために急速に進歩を続けています。ビジネス変革の加速は、コストの管理と持続可能な成長の維持において重要な役割を果たします。
GitLabの導入に伴い、チームはクラウドテクノロジーを採用して手動プロセスを自動化しました。「GitLabによって、マルチクラウドへのデプロイが容易になります。Runnerはあらゆるインフラストラクチャにデプロイできるため、現在AWSとGCPへのデプロイに使用しています。クラウドへのデプロイは簡単で、1年間GitLabを活用した結果、クラウドへの移行という目的を達成するための体制が整いました」とCaio氏。チームのCI Runnerはどこにでもデプロイされており、チームメンバーはCI Runnerが常にスケールすることを高く評価しています。
GitLabの導入以来、チームのコミュニケーションも強化されました。「マージリクエストとコードレビュー機能を使用すると、さらに多くのコラボレーションを行うことができます。GitLabが中心的なツールであることを誰もが認識しているため、プロジェクトについて話し合うことができる、信頼できる唯一の情報源として全員が活用しています」とCaio氏。ツールの簡素化によってチームのワークフローが合理化しただけでなく、生産性も向上しました。ソフトウェア専門家は市場をリードするテクノロジーを使用してイノベーションを起こしたいと考えているため、組織はBendigo and Adelaide Bankに新しい人材を引き付けるという追加のメリットも享受しています。同行は野心的な成長と変革戦略でよく知られており、テクノロジーを簡素化することで、顧客のニーズに対応するための革新的かつ機敏な姿勢を見せています。
GitLabが新入社員のオンボーディングに役立っていることをチーム全員が目の当たりにしています。便利なテンプレートを使って1つのツールを習得するだけでよいので、新入社員でも2日目にはコードをプッシュできるようになります。チームは「DevOps Academy」と呼ばれる内部トレーニングサービスを設けており、これにより新しいデベロッパーも1週間で簡素化された技術スタックに移行できます。オープンソースプロジェクトとして、DevOps AcademyはGitLabを使用してチームメンバーに開発ワークフローを教えています。
チームは、CDにJenkinsを使用する状況から脱却し、GitLabを使ってメトリクスを特定・追跡することで、GitLabの機能をより深く取り入れられるようになることを期待しています。GitLabへの移行を振り返り、Caio氏は次のように語っています。「GitLabについては、他のチームからも良いフィードバックが寄せられています。チームはGitLabの世界に飛び込んで、使用する方法を学んでいます。私たちのワークフローはより合理的かつ効率的になり、ビジネスの変革も加速しています。」 GitLabへの移行に際し、チームは1,500件のプロジェクト、30以上の組織、500人のユーザー、そして50GBのデータの移行を4週間未満で完了しました。GitLabは、複雑さを軽減して新しい機能に投資し、クラウドへの移行を加速してオーストラリアで選ばれる銀行になるというビジョンを形にし、同行の戦略的目標を達成するサポートを続けています。
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