お客様事例 Ally Financial
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Ally Financial社はGitLabによってパイプラインの停止を低減し、セキュリティスキャンの実行しやすさを向上

ツールチェーンの統合
セキュリティの効率化
パイプラインの停止数の削減
業種 業界:金融サービス
従業員数 従業員数:11,600人
所在地 所在地:米国ミシガン州デトロイト
ソリューション

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Ally Financial社は、もっぱらオンラインのみで顧客のニーズを満たす必要があったものの、時間のかかるツールチェーンを使用する中で、DevOpsの効率と生産性に悪影響が生じていました。GitLabのプラットフォームを採用することで、その状況が変わりました。

Ally Financial社は、大手デジタル金融サービス会社であると同時に、米国最大のデジタル専業銀行であり、大手自動車ローン会社です。同社の子会社であるダイレクトバンクのAlly Bankは、さまざまな預金や個人貸付、住宅ローンの製品とサービスを提供しています。2009年に設立されたAlly社は、銀行業務をよりシンプルで簡単に、そしてアクセスしやすくすることに重点を置いています。

優れたエンジニアリングの核となるのは、DevSecOpsです。そして、DevSecOpsの中心にあるのがGitLabであり、Allyの事業とチームに目覚ましい変化をもたらしました。
- Nans Sivaram氏, - Ally Financial社コンシューマー、コマーシャルバンキング&インベスト、エグゼクティブディレクター兼CIO、Nans Sivaram氏, Ally Financial

ツールチェーンが招く問題

Ally社の全顧客はオンラインでのみ金融機関とやり取りするため、安全で信頼性が高く、革新的なソフトウェアを作成することが、顧客体験を強化し、同社のユーザーベースを成長させながら、全体的なビジネスをサポートするためには不可欠です。しかし、同社のDevOpsツールチェーンはデプロイを遅らせ、パイプラインの停止を引き起こし、デベロッパーの作業を停止させていました。

Ally社が使用していたツールチェーンに含まれる製品のいくつかは、互いに組み合わされていました。大きな問題となっていたのは、これらのツールのいずれかがバージョンアップされるたびに、パイプラインを破壊するような不具合が発生することでした。これは毎回発生していました。「全体として、アップグレードのたびに、毎月100時間のデベロッパーのダウンタイムが発生していました」と同社のエンタープライズDevOpsとクラウドエンジニアリングのディレクターであるRam Kothur氏は述べています。「これにより、速度の面で問題が生じました。もちろん、ダウンタイムが発生するたびに、デプロイの回数も減少しました」

GitLab DevSecOpsプラットフォームへの移行

DevOpsツールチェーンの使用を開始してから2年も経たないうちに、Ally Bankでは、エンドツーエンドのプラットフォームに移行するときが来たと判断しました。いくつかのツールを調査した結果、GitLabのDevSecOpsプラットフォームを採用することにしました。GitLabは競合製品よりも多くの機能を備えていたこと、またAllyはGitLabチームメンバーとの協力関係を築けていたことから、この決定に確信を持っていたためです。

「ツールチェーンの回復力に課題があったため、移行には多くの期待を寄せていました」とKothur氏は言います。「デベロッパーは、GitLabのDevSecOpsプラットフォームの機能のシンプルさと包括性により、日常業務が楽になることに期待していました。チームメンバーは移行することを熱望していました」

移行は2021年に開始されました。Kothur氏によると、大変な作業はすべて過去2年間に発生したそうです。同社では移行に際し、パイロットプログラムとして移行するアプリケーションを決める小さなグループを立ち上げました。「最初にいくつかの重要なアプリケーションを移行しました」とKothur氏は述べています。「移行によって得られるメリットをみなに示すために、まずはこれらのアプリケーションに取り組むことにしました。そして、開発しているソフトウェア自体に変更はないものの、デプロイ方法が変わったことをみなに示しました」

現在、Ally社ではほとんどのアプリケーションをGitLabに移行し、ツールチェーンの削減を引き続き行っています。

Kothur氏によると、同社の一部のメンバーはGitLabからトレーニングを受けたそうです。トレーニングを受けたメンバーは、学んだ内容を他のチームと共有しました。

「GitLabサポートチームには非常に助けられており、おかげでスムーズに移行を進められました」とKothur氏は述べています。「問題が発生した際には、リーダーに連絡し、相談できました。ブロッカーにも直面しましたが、その度にGitLabの素晴らしいサポートを受けられましたし、それに何といっても、GitLabドキュメントはとても有用です」

パイプライン停止の低減とコスト削減

Ally社は現在、ツールチェーンの完全廃止という目標に向けて取り組んでおり、デベロッパーのダウンタイムとツールコストの削減によって、すでに年間約30万ドルの節約に成功しています。さらに、Kothur氏によると、Ally Bankは以前、年間約20回のパイプライン停止に対処していましたが、GitLabのDevSecOpsプラットフォームへの移行を開始してからわずか1年後の2022年には、その数はわずか2回に減少したそうです。「パイプライン停止の対処に費やしていたすべての時間を節約できています」とKothur氏は付け加えます。「ツールチェーンをすべて廃止するという目標の50%を達成済みで、すでに大きなメリットを得られています」

GitLabに移行したアプリケーションは、平均して50%のデプロイ時間の改善を達成しています。さらに、DevSecOpsプラットフォームによって開発がより容易かつ効率的になったおかげで、デベロッパーが革新的なアプローチを実践するための時間が生まれ、同じ時間内で実装できる機能の数も増えました。

効率の向上に加えて、DevSecOpsプラットフォームに統合されたセキュリティ機能により、Allyは別個のセキュリティツールの使用を減らすことができました。現在では、ソフトウェアライフサイクルの初期段階からセキュリティのモニタリングおよびテストを実施できているため、問題が発生した場合により簡単かつ迅速に対処できるようになりました。これにより、セキュリティ性も向上しています。また、DevSecOpsプラットフォームに組み込まれた自動化により、継続的なセキュリティスキャンが実行され、アプリケーションのセキュリティを確保するためのプロセスも簡素化されています。つまり、Ally社におけるアプリケーションのセキュリティ対策はGitLabによって簡素化されているのです。

「GitLabのおかげで、セキュリティとコンプライアンスの確保が容易になっています」とKothur氏は言います。「当社にとって、セキュリティのシフトレフト(早期実施)を実現し、プロセス全体でプラットフォームの可視性を確保することが重要です。ソフトウェアライフサイクルの後半でセキュリティとコンプライアンスを確認するのではなく、早期に問題を修正しておけば、後から該当する箇所に戻って時間をかけて対応せずに済みます。セキュリティは私たちの最優先事項であり、このアプローチにより、プロセスも容易になります。また、脆弱性に対処する時間を減らすことで、開発とデプロイのプロセスも効率化されます」

重要なパートナーシップにより成果を促進

今年はGitLabとAlly社の継続的なパートナーシップが評価され、Allyの「Velocity with Quality Award」の初の受賞企業としてGitLabが選ばれました。この賞は、金融機関を対象とした「Technology Partner Awards Program(2023年)」の一環として、優れた市場投入速度、応答性、柔軟性を示し、Allyが迅速に顧客に価値を提供するのを支援したサプライヤーに贈られます。

「優れたエンジニアリングの核となるのは、DevSecOpsです」とAllyのコンシューマー、コマーシャルバンキング&インベストのエグゼクティブディレクター兼CIOであるNans Sivaram氏は述べています。「そして、DevSecOpsの中心にあるのがGitLabであり、弊社の事業とチームに目覚ましい変化をもたらしました」

GitLabに授与された賞は、Ally社がプログラムの一環として贈る5つの賞の1つであり、同社に対して優れたサービスを提供したサードパーティのサプライヤーを称えるものです。

「Allyでは、成功に寄与した重要なベンダーパートナーを表彰するために、当社では初の年度賞である『Ally Technology Partner Awards』を立ち上げました。圧倒的な関心が集まったことに感動しています」とAlly Financial Inc.の情報、データおよびデジタル分野の最高責任者であるSathish Muthukrishnan氏は述べています。「各受賞企業は、優れた遂行能力、品質、およびパートナーシップの重要性と価値を証明しています。このアワードプログラムを通じて同社のパートナーを称えることができて嬉しく思います」

ケーススタディに記載されている情報や関係者はすべて、発表時点のものです。

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