GitLab GeoがNVIDIA社のイノベーションをどのようにサポートしているか
GitLab Ultimateがチームにもたらすメリットについて知りたいですか
GitLab Geoは、NVIDIAの開発チームが安全で高度なコミュニケーションを維持できるよう支援します。
NVIDIAの分散チームは、Geoを使用して安定性とセキュリティを確保しています。
超高速コンピューティングのパイオニア
NVIDIAは、1999年に世界初のグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を開発したことで知られています。GPUの登場は、コンピューターゲームのあり方を変えました。
それ以来、NVIDIAはビジュアルコンピューティング、人工知能、データセンター、ディープラーニング、ゲームプラットフォームにおいて世界をリードする企業として成長しました。同社は、モバイルコンピューティング、自動車サービス、医療機器、大規模なゲーム向けに最新のGPUテクノロジーに取り組んでいます。同社のGPUは、世界最先端のパブリッククラウドデータセンターで広く使用されています。
安全、スケーラブル、可視性の確保
NVIDIAは世界中に50以上のオフィスを持ち、13,000人以上の従業員を抱えているため、多数のソフトウェアアプリケーションが必要になります。そのため、自由な発想が求められます。「当社では、ツールや物事に関してトップダウンによる義務付けがないので、自分の意見を伝えることができます。ベストな運用方法を自然と見極めれるように、各グループにまかせています」とNVIDIAの構成管理スペシャリストであるPatrick Herlihy氏は述べています。
スタッフに業務を遂行する上で最適なツールを使うよう奨励すると、さまざまな問題が発生します。ビジネスの勢いを持続するには、セキュリティと透明性のあるコミュニケーションが不可欠です。「世界中に点在する多くのサーバーを個別に管理しなければならず、エンジニアの時間をムダに使ってしまっていたでしょう」とHerlihy氏は言います。「最新のワークフローや機能などを備えた、より新しいものが必要なのです」とSCMマネージャーのKevin Sage氏は述べています。
NVIDIAでは、会社の戦略により、それぞれのチームが好きなプラットフォームやツールを使用できます。過半数以上があるツールを認めると、そのツールのサポートを取り入れるための計画が立てられます。「当社は非常に分散化されたモデルを採用しており、グループごとに一定期間、仕事の進め方を選べるようになっています。そのうちに規模が大きくなり、今までの進め方では対応できなくなった時点で、私たちのような中央のグループに、管理および支援の依頼がきます」とHerlihy氏は言います。「ですので、ある意味、アイデアが集まるマーケットプレースのようなものですが、多くのスタッフがGitLabを選んでいます。自由に選べる場合は、GitLabが選ばれているようです」
分散しているチームが共通認識を持てるように
GitLabのCommunity Editionも、ほぼ同じプロセスを経てNVIDIAで採用されました。GitLabは2016年に同社に導入されましたが、全体的な採用率は急速に伸び、今では完全にサポートされています。多くの人々がGitLabを活用するにつれ、同ツールのインテグレーション機能、スケーラビリティ、使いやすさが、ほかのツールにはないものであることが明らかになりました。「GitLabは、これらの機能を実際に提供する唯一のGitサーバーです。管理者である私たちにとって、これは重要なことでした」とSage氏は話しています。
GitLab Geoは、特に分散されたチームが効率的かつ効果的に作業するためには極めて重要です。GitLab Geoは、NVIDIAの分散開発チームがプロジェクトのクローンや管理を行う上でかかる時間を削減し、ストレスを軽減します。「GitLabのスケーラビリティは常に改善されています。より多くのノードに拡張できるようになり、Geoを使って1つのデータセンター内でスケールできるようになりました。多くのノードが実行されていて負荷を分担していますが、すべてユーザーからは見えず、スケーラビリティ、耐障害性、および高可用性を実現するために絶えず稼働しています」とSage氏は述べています。「今ではダウンタイムなしでアップグレードを行っています。つまり、いろいろな機能のおかげで製品を非常に大きく改善でき、大規模なデプロイの実施や管理がしやくなりました」
NVIDIAはGitLab Geoを利用することで、簡単に世界中に広がり、海外にいるチームにサービスを提供することができています。同社はGitLab Geoの読み取り専用のミラーを活用することで、データをユーザーの近くに保持できているため、大規模なリポジトリの作業を行う際でも、時間をかけてローカル環境にプルする必要はありません。
NVIDIAの最終的な目標は、デベロッパー向けに特化したスケーラブルな利用環境を提供することと、ユーザーが同時にすべてのサーバーにアクセスできないようにすることです。同社はまた、追加施設の開設を進めており、HA機能を備えたGitLab Geoを利用することで、同社チームはディザスタリカバリの必要性に備え、アップタイムを維持できています。さらに、GitLabは他のツールにはないレベルの透明性を提供しています。「開発プロセスにおいて高い透明性を維持するということは重要なことです 。おかげで、比較的すぐに最新情報を把握できています。一方で、製品が内部でどのように機能するかも理解できたため、実際に自分で修正もできます」とHerlihy氏は述べています。
透明性から生まれるイノベーション
NVIDIAではアップタイムを100%にすることを目指していますが、開発チームはGitLabを使用してこの目標を達成しました。「約6か月の間、100%をほぼ達成できていたと思います。実際にGitLabのHAモデルでダウンタイムが一度も発生しなかったのにはとても感銘を受けました」とHerlihy氏は話しています。「Geoに関しては、思っていた以上の用途があります」
GitLabでは失敗も含め、透明性の高いコミュニケーションを行っており、その結果、NVIDIAの開発チームにとって安全な環境が生み出されています。当然ではありますが、常に100%安定しているソフトウェアは存在しません。しかしながら、GitLabを使用すれば、すばやく問題が特定され、すぐに修正してくれます。「問題が発生した場合でも修正してもらえます。すぐに対応してもらえるので、コミュニティメンバーがパッチを提出するのを3年も待つ必要はありません」とSage氏は述べています。「優れたサポートを受けられるかどうかは、当社にとっては非常に重要なことです」
GitLabのオープン性は、企業文化の面でも高く評価されています。ツールの管理方法がオープンであるだけでなく、明瞭なコミュニケーションによっていかに社内や顧客双方のプロセスが改善されるかという点に関しても高い評価を受けています。「なぜ透明性が必要なのか、どのように透明性のあるコミュニケーションを行うか、そして人々にそれがどれだけ役立つかを示す例として、シニアディレクターにGitLabを使用してもらいました」とSage氏は言います。「実際に当社の経営陣も、GitLabのコミュニケーションの透明性の高さを認識しており、社内のアプリケーションやツールでもGitLabのやり方を採り入れてみる必要があると指示されています」
GitLabを活用してNVIDIAが計画している次の大きなステップは、ディザスタリカバリ計画戦略を推し進めることです。「Geoを使用したディザスタリカバリを計画しています。簡単に切り替えられるようになるはずです。自動フェイルオーバーまでではありませんが、Geoを使ったディザスタリカバリの部分を非常に簡単に行えるようにしようとしています」とHerlihy氏は述べています。
ケーススタディに記載されている情報や関係者はすべて、発表時点のものです。
お客様成功事例
すべてのストーリーを見るご不明な点がありますか? お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ